初めて金魚を飼う方へ

金魚の手引き

生き物を大事に飼おう
 夏祭りの「金魚すくい」などで誰でも一度は目にした事のある金魚。でも、飼ってすぐに死んじゃったという経験をした人は多いと思います。
そこで、金魚の始め方をわかりやすく解説いたします。
お祭りでもらった金魚でも、安く買ったとしても立派な命。馴れると飼い主を覚えてくれる可愛いペット、金魚。
そんな金魚たちを元気に長生きさせたい方は必見。


飼育用品を売っていそうな地図

以下は、主にアクアショップの地図です。
検索結果に当店も出て来る時点で怪しいので、ある程度の目星をつけて電話で問い合わせてから行く事をお勧めします。

Googleマップで金魚水槽を探す


こちらはホームセンターになります。出て来るのは大手チェーン店なので大丈夫だと思います。「とりあえず飼育セットが欲しい」という時にお勧め。

Googleマップで最寄りのホームセンターを探す
地図に掲載されている店の営業日時はGoogleの表記と異なる事が有りますので、要TEL確認を推奨致します。

はじめに

水槽選び

まずは水槽を用意しましょう。

 まずは水槽を準備しましょう。熱帯魚屋やホームセンターでは10リットル~50リットル位の水量が入る初心者向セットが売っていますので、ひとまずそれで良いです。
最低限必要な物は、水槽、カルキ抜き、エアポンプ、エアチューブ、エアストーン又は投込み式フィルタの以上5点です。

初心者向け推奨金魚水槽セット

定番の投げ込み式フィルタにブクブクも付いているのでとりあえずこれで大丈夫です。
他のメーカーの商品もありますが、以下の商品は交換フィルタやその他の消耗品が手に入りやすいのでお勧めです。

水作、GEX、ジェックス、キンギョ、きんぎょ、金魚、水槽セット


参考水槽サイズ

30cm水槽手軽に導入できるコンパクトサイズ。←コレが上記のセット。
45cm水槽2匹位飼おうと思う方向け。
60cm水槽家庭に置くには最もスタンダードなサイズ。
90cm水槽少し大きめの金魚を混泳させたい方におすすめ。
120cm水槽10cm以上の金魚を多数混泳させたい方はコレ。

飼育できる金魚の数はこちらを参照してください。

金魚の飼育用品を販売している大手メーカーサイト

金魚の飼育に欠かせない飼育用品を製造・及び販売しているメーカーのサイトです。

金魚水槽の設置

 金魚を買い(すくい)に行く前に飼育用水槽をセットします。
場所は室温があまり変わらない場所に設置するのが飼育しやすくなるコツです。直射日光が当たる窓辺、エアコンの風が当たる場所は水量の少ない小型水槽は水温変化が激しくなるので避けましょう。

金魚の飼い方《水槽を設置する時は安心して金魚の飼育が出来るような場所を選んで下さい。

 底砂を敷く場合は水道水で水洗い。洗剤は使用不可です。洗剤が残っていると界面活性剤が金魚に毒になります。下水の水で飼おうとしてるのと同じです。


注意!たまにアクア用品では無いオブジェを水槽に入れて金魚を皆殺しにする人が居ますが、オブジェは良く確認してから購入しましょう。使っちゃいけない接着剤や塗料が使用されていませんか?人間から見れば可愛い雑貨も、金魚にとっては殺戮兵器になる事もあるので要確認です。



水槽の底に底砂を敷く場合、水槽に底砂を敷いてからエアチューブに繋いだエアレーション(ブクブク)とエアポンプをセットします。また、用意していれば水草やシェルター(隠れ家)などのオブジェを置きます。


底砂は必要?問い合わせで良く聞かれますが、正直言って底砂は自己満足の世界なので初心者には不要です。定期的に底砂もメンテナンスをしないと雑菌がたまり病気の元になるのでベアタンク(何も敷かない水槽)飼育を推奨します。

水槽の水作り

 セットした水槽に、金魚用の水を作ります。水道水で良いので水を水槽に規定量(8割程度)入れカルキ抜き(塩素中和剤)を入れたらエアポンプで水を循環させます。
数時間水を循環させることで塩素が中和され金魚にとって毒を抜くことが出来ます。カルキ抜きは水量に応じて適量を入れましょう。出来れば、このまま丸一日ポンプで水を回し続けた後に金魚を入れるのがベストです。



水槽に規定量の水とカルキ抜き剤を入れ、数時間循環させる
水槽に規定量(8割程)の水とカルキ抜きを入れてから水を循環させます。 


 観賞魚用ライトなどの照明器具も同時に購入した方によく有る間違いですが、正解は以下の通りです。


照明は朝はつけて、夜は消しましょう


エアポンプ〈ブクブク〉は金魚が生きている限り24時間つねに稼働させます

金魚の水温「金魚にヒーターは要る?」

 一般的な金魚は、2℃~30℃の水温に耐えられます。このように屋外でも越冬出来るほど低水温にも強いですが、数時間で5℃以上の急激な水温変化には弱いです。屋外飼育の場合そんなに有りませんが、人間の生活では夏はクーラー、冬は暖房で一日の間でもかなり室温が変化して水槽もその影響を受ける事になるので、室内で飼うには部屋の一日の温度差を知る必要があります。

金魚にヒーターを用意するならコレ↓

小型ヒーターなら信頼度抜群
 秋から冬にかけ明け方から日中で5℃以上室温が変わってしまう部屋ならヒーターは必要です。と、言っても温める訳では有りません。例えば、室温が夜間から明け方にかけ26℃→15℃以下まで下がる事が有る場合、温度調節可能なヒーターの設定を16℃程度に設定し、急激な水温の下降を防ぐのが目的で使用します。


夏季にも注意 冬と反対に、夏は室温が30℃を越え水槽内も近い水温になると、酸素濃度が下がり酸欠で死ぬ事があります。その場合はファン等で水面に風を当てたりエア(ブクブク)を強めにして水中に溶け込む酸素を増やす必要があります。
ポンプのブクブク泡を金魚が吸う訳では無く、気泡が上がる事で酸素が水中に溶け込み金魚がラクに呼吸が出来る様になります。

金魚の購入。金魚の数「何匹まで良い?」

 いよいよ目当ての金魚の購入ですが、初めて金魚を飼育する方が陥りやすい失敗に、水槽の能力を超えた数の金魚を入れてしまう事です。
ここでは水槽サイズに対して入れられる当店が推奨する限界の生体数を紹介します。


30cm水槽5cm前後の金魚2匹
45cm水槽5cm前後の金魚3匹
60cm水槽5cm前後の金魚5匹
90cm水槽5cm前後の金魚7匹
120cm水槽5cm前後の金魚10匹
※当店推奨の最低限飼育セットの場合です。上部濾過槽や外部フィルタを使用しての飼育時は、この数字を越えても問題無い場合があります。


金魚の種類

金魚と言っても結構種類が有ります。以下はかなり大雑把な金魚の種類です。

朱文金

  • 和金 、朱文金、コメット等
    「金魚」と言えば「ああ、アレね」という種類、和金です。フナのようなスタイリッシュな体型で「金魚すくい」等で良く見られる、弱り切っている個体をすくって来た場合で無ければ丈夫な部類です。
    ただ、ハマると大きくなるのでいずれ大きい水槽を準備しないとならなくなります。


更紗琉金

  • 琉金、出目金、オランダ、キャリコ等
    丸い体型に長いヒレ、見た目優雅な金魚です。見た目の美しさに加え可愛い泳ぎが特徴の種類が多く存在します。「金魚すくい」でもこの種類は良く見られますが、痩せている個体は弱っている事が多いので連れて帰ってから立て直すのには努力と根気が必要。


らんちゅう

  • 樽型、又はらんちゅう型
    魚類なのに背びれが無い金魚。水槽内でターンする時が可愛い金魚です。飼育難易度は高め。


ピンポンパール

  • ピンポンパール
    水流が苦手、そして海外産は低水温に弱いという意外と飼育難易度は高い種類。水流の強い水槽で飼育していると泳ぎ疲れて「バテ死」する事が有ります。尚、ピンポンパールと類似した金魚にパールスケールという金魚がいますがパールスケールはそこそこ泳げます。


コアカ

  • 小赤(コアカ)
    祭りで良く見る金魚です。大型魚の生き餌にされる事も多いですが、まれに生き延びて池や川などで巨大化する幸運と不屈の根性を持っている奴もいます。祭りの小赤はトロ船が汚れないように餌もロクに貰えず命からがらすくったお客さんの家にたどり着きます。「どうせ安いから」などと言わずにバッチリ設備を整えて大事に飼ってあげて欲しいです。



 総じてどの種類にも言えますが、産まれて間もない当歳(生後一年未満)の金魚やストック状態がイマイチの金魚は雑に飼っていると割りとすぐ死にます。相談頂く方の殆どは瀕死になってからネットで調べたり慌てて薬を投入しますが手遅れの場合が多いので、飼い始めたら暫くは毎日必ず観察して様子をみましょう。

 さて、金魚を購入したら速やかに自宅に帰り、最も重要な「水温と水合わせ」を行いましょう。
 ※熱帯魚屋で購入した場合はフィッシュバッグ(金魚を入れるビニール袋)に酸素を入れて貰えるので帰宅するまで半日位なら酸欠の心配は無用ですが、水量が少ない小さいフィッシュバッグは水温変化で金魚に負担がかかるので早く家に帰りましょう。

フィッシュバッグの水はすぐに水温が変化して、金魚への負担が大きくなります。

金魚の水温と水質を合わせる

 金魚を連れて自宅へ帰り水合わせを行います。ここが導入時にもっとも重要です。
水温合わせ(持ち帰った金魚の入った袋の水温と自宅水槽の水温を同じにする事)と、水合わせ(水槽の水と持ち帰った袋の水を馴染ませる作業)の2つの作業を行います。持ち帰った金魚入りの袋を開けて自宅水槽へいきなりドボンだと、水温と水質が違い過ぎて金魚が弱ったりショック死する事が有ります。

金魚の水温合わせ

 金魚が入った袋をそのまま水槽に浮かべて※1時間程度待つ。(袋の中の水温と水槽の水温を同じ温度に近づける。酸素が充填されていない手提げ袋の場合は半分程度の時間)


※購入した店のストック状況(店内か屋外か)や帰宅するまでの時間により水温合わせの時間は変わって来ますので、購入した店にも聞いてみて下さい。


エラの動きに注意

 水温が馴染んだらフィッシュバッグを開けて水槽の水をコップ等で少しづつ金魚の入っているフィッシュバッグに入れる。(この時、金魚のエラを要観察。水質が違い過ぎるとエラの開閉スピードが異常に速くなり忙しい動きになります。
その時は落ち着く迄様子をみて下さい。慣れて来たら先程より少ない水槽の水を足してみます。平気そうならコップ1杯分の水槽の水を1~2分間隔で少しづつフィッシュバッグに継ぎ足します。


少しづつ水を入れ替える

水槽の水を足し続けるとフィッシュバッグの水が一杯になって来ますので、一度袋の口を水がこぼれる程度に手ですぼめて水だけ自宅水槽に20%程度戻して2の作業に戻ります。以上の作業を数回繰り返すと、フィッシュバッグの中の水がショップの水では無くほぼ自宅水槽の水に替わっている筈ですので水合わせは完了です。


ソフトリリース

いよいよ水槽の水と同じ状態になったフィッシュバッグを水槽に沈め金魚を水槽内へ放します。
この時、水槽の水が溢れそうなら、あらかじめ余分な水は捨てておきましょう。


要観察!

金魚を放した後は、どの様な泳ぎをするかじっくり時間をかけて観察して下さい。
他の魚種にも言える事ですが、金魚にとって引越しは大きなストレスです。元気な金魚は水槽内を万遍無くヒレを広げて元気一杯に泳ぎ、ストレスを感じた金魚はヒレを畳み隅の方でじっとしていたりと個体差もあります。そんな個体は慣れるまでに1週間程度かかる事も有りますので毎日しっかり観察しましょう。



勿論、名前を付けるのと話しかけるのも忘れずに。

金魚の餌

金魚の餌

 当歳(生後1年未満)で10cm以下の金魚ならエサは毎日でも良いですが、2歳になり10cmを越える位になったら2,3日に1度で大丈夫です。1度にあげる量は2分で食べ切る量にして下さい。金魚は胃が無いので食べた分はフン(※)になって押し出されて来ます。あげ過ぎると消化しきれない餌が腸が詰まり死ぬ事も有ります。
可愛いのは分かりますが与え過ぎに注意しましょう。又、ヒーター無しで飼っている場合、冬に水温が10℃を下回って来るとあまり泳がなくなったりエサを食べなくなります。その場合、餌は週に1度(個体差が有ります)でも大丈夫です。


どのエサが良いのか迷った時は↓

ここの会社のエサなら間違いは無いと思います。


 ※白いフンが出たら要注意です。半透明や白いフンが出ている時は、金魚は消化不良を起こしているので、その日はエサをあげないようにしましょう。又、与えるエサの種類によっては白っぽいフンが当たり前の様に出るので、エサを購入する時にショップで確認しましょう。

金魚水槽の水替え

 金魚を飼育する上で最も重要なのは、水質と水温のキープです。水槽の水が汚れるのを放置していると水質が悪化して金魚は病気になります。濾過フィルタで水の綺麗さをずっと保つ事が出来れば水替え不要ですが、市販の飼育設備ではまず不可能です。そこで水槽の水を新しい綺麗な水に定期的に替える「水替え」が必要になります。

金魚の水替え

 「金魚が病気になったみたいです」と来る問い合わせの殆どは長期間水替えをしていない。毎回一気に全部水を替えている。水槽の濾過能力を越えて過密な数を飼育している。水温変化が激しい所に水槽を設置している。事が多いです。
定期的に水を替える事が出来ていればそう簡単に金魚は病気にはなりません。

 当店推奨の飼育環境なら3日に1度、水槽の3分の1程度を新しい水に替えればまずまずの水質維持が可能です。


《水替えの適正な水量》

 水槽の1/3程度の水を水替え専用ホースか、目の細かい網とボウルを使いフン等の汚れと共に水を捨てます。
汚れが無くなり1/3水を捨てたら新しい水を水槽に入れます。ここで使う水は水替え前日にカルキ抜きを入れ1日汲み置いて作ります。水槽と同じ部屋に汲み置いておく事で同じ水温の塩素が抜けた水が出来ます。この水を使う事で急激な水温変化に弱い金魚の水替えが楽に出来ます。



おすすめ商品・便利グッズ

画像で使用の水替え道具《プロホース》はお勧めです。
水作メンテナンスグッズ

安くて豊富な商品群を誇るGEXの商品もお勧めです。
GEXメンテナンスグッズ

金魚の様子がおかしい時は

 基本的に、ひとつまみの粗塩(製品のパッケージに海水塩と記載の有る塩)を、飼育水に溶かして入れておくと、金魚は海水塩に含まれるミネラル分等をエラから補給出来るので病気に強い身体になります。しかし、水替えをしっかりしてもエサを与え過ぎなくても、人間と同じで病気になる時はなります。そんな時の為に普段から観察を心がけましょう。
観察していて以下の症状が出たら何かの病気の疑いがあります。


白い点々が有る白点病の疑いがあります。
ヒレに白いモフモフしたものが有る水カビ病の疑いがあります。
口に白いカビみたいなのがついてる口ぐされ病の疑いがあります。
尾ビレや腹ビレがギザギザになっている尾ぐされ病の疑いがあります。
身体から糸みたいなのが出ているイカリ虫の疑いがあります。
ウロコに血が滲んでいる穴あき病の前触れかも知れません。
松ボックリっぽくなっている松かさ病の疑いがあります。
底に沈んでじっとしている寝ているか、その金魚は水温か水質に不満があります。
おなかが上を向いている転覆病か、おなかにガスが溜まっています。


細かい症例は、当店webサイトの観賞魚の病気についてをご覧ください。


 本来、薬は使わないに越した事は有りませんが、もし病気の疑いが有る様でしたら早い段階で近くのアクアショップに相談して下さい。
 しかし、電話でいきなり「ウチの金魚病気ですか?」だと店の人も答えにくいと思います。そこで飼育している環境として、(1)水槽サイズ(2)設置場所(3)水槽に入っている種類と生体数、(4)水替え、エサやりの頻度と現在の水温(ヒーターの有無)(5)いつから飼い始めたかを伝えてからだとショップの人も的確な答えを返しやすいので、最低でも以上の5点をお伝え下さい。購入した店などの詳細も分かれば分かるほど店側も手を打ちやすいと思います。

金魚をはじめて飼う方へ

 昔からペットフィッシュとして愛されている金魚ですが「金魚は短命」と思っている人が多いのも事実です。「ウチの金魚が病気みたいなんですけど、、」と、ご相談いただくお客様のほとんどが長期間水を替えていなかったり、無茶な環境(特に混泳)での飼育をしている方が大半を占めます。
しかし、たしかな飼育法で水質のキープとエサやりに気を付けながら観察していれば長く付き合える日本を代表するペットフィッシュ、金魚。
馴れた個体は飼い主の手から餌を貰うまでには人馴れする金魚。ペット不可の住宅が多い現代日本の住宅事情でも、ペットとして金魚を買うのは簡単ですが、飼い遂げるのは簡単ではありません。命を買う以上は責任を持って飼いましょう。

このページを最後まで読んで頂き、有難う御座いました。

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