金魚すくいに行く前に
金魚すくいですくわれた金魚は、トロ船(桶)を汚さないように、あまりエサを与えられていない事が多く、さらにポイ(金魚すくいの器)で追いかけて回され弱り切った状態の事もあります。
祭りなどのイベントで金魚をすくったあとは、夜店を見て回ったりゆっくりしている時間はありません。
急いで帰宅し、これからの金魚との生活にそなえましょう。
では、すくった金魚たちの健康と長寿を願います。
はじめるにあたり
金魚を入れる容器は、とりあえず家に置けるサイズで、なるべく大きい器(うつわ)をえらびましょう。そしてブクブク(エアレーション)はぜったいに必要です。
最低限必要なのは「水がたくさん入る器」と「ブクブク」「カルキ抜き」です。
家庭用の浄水器※を通した水なら塩素は除去出来ているはずなので、そのまま使用出来ると思いますが、浄水器を通さない水道水を使う場合はカルキ抜きを買っておきましょう。
※浄水器の種類により塩素を除去しきれない物もあるようなので、詳しくはご家庭に設置している浄水器メーカーの仕様を調べてみてください。
カルキ抜きは100円ショップの物でも問題ありませんが、本格志向のかたはアクアメーカー推奨のカルキ抜きにしましょう。
ダイソーのカルキ抜き
キョーリン社カルキ抜き
専門メーカーの商品は、カルキ抜き+アルファ効果の付いている商品もありますが、カルキ抜き効果のみの普通の商品でも全く問題ありません。
色々なメーカーから発売されていますが、どこのメーカーでも大きな違いはありません。
カルキ抜きとは。チオ硫酸ナトリウム。一般的にはハイポと呼ばれます。
カルキとは。次亜塩素酸カルシウム。ざっくり塩素でいいです。
水道水には塩素の殺菌効果が出ていますが、塩素自体が金魚などの水生動物に良くないという理由で、塩素を中和する効果を持つカルキ抜きのハイポを使用します。
お住まい近郊の水槽セットが売っている店
大型のホームセンターなら、ほぼ飼育セットが置いてあります。しかし、店舗の規模により飼育セットが無い店舗もあるので他の用事で行った時などに確認しておきましょう。
以下、お住まい近郊で水槽セットが売っていそうな店舗をご確認ください
Googleマップ検索の表記を日本全国お住まいの近くで表記されるように変えました。※2025年更新
とりあえずコレで大丈夫なセット
ホームセンターで売っている商品はどのメーカーでもだいたい以下のセットです
GEX金魚元気ブクブクセットS
水槽サイズ | 幅315×奥行160×高さ240mm |
ガラス厚 | 2ミリ |
水槽容量 | 約10リットル |
付属品 | ロカボーイS、エアポンプ、チューブ、蓋、水質調整剤(つまりカルキ抜き) |
どれも必要最低限の物が入っているので、とりあえず金魚を飼いたいという方に最適です。
価格は店頭実売1,800円前後。
上記メーカー以外の商品でも中身は大して変わらないので好みで選ぶと良いと思います。
これがあれば1週間は何とかなる
「祭りやイベント帰りに水槽みたいにかさばる物を持って電車やバスに乗りたくない」というご意見。
ごもっともです。
そこで、コレさえあれば何とかなるというのが以下のブクブクセットです。あとは水を入れられるバケツなどの入れ物。
これでとりあえず何とかなります。
以上のエアレーションセットは大体の熱帯魚屋かホームセンターには売ってます。実売は1,000円程度。
基本はポンプ、チューブ、ストーンの3点セットですが、メーカーによりオマケが付く事があります。
水槽は100円ショップで売っているバケツやプラスチックケースで代用、塩素を抜くカルキ抜きも一緒に買っておきましょう。これで数日は金魚飼育が可能になります。
あとは後日、好みや予算により水槽、その他の飼育用品を購入しましょう。
とりあえずこれをやって下さい
- 1 急いで帰宅する(マッハで)
- 2 水を入れる容器(バケツでも水槽でも可)を水道水で洗う。※このとき、底砂や飾りもいっしょに洗いましょう
- 3 カルキ抜きを水槽(またはバケツ)に入れて水道水をためる(カルキ抜きが無ければ日の当たる場所で水が泡立つ勢いで30分以上気合いでかき回す)※完全に除去は出来ませんが水道水をダイレクトに使うよりマシです
- 4 水を溜めた水槽に連れて帰って来た金魚が入っている袋を浮かべ、小一時間待つ
※簡単な巾着ビニールの場合は袋が沈まないていどに水槽やバケツのフチに引っかけてちょっと待つ - 5 金魚が入っている袋に容器にためておいた水をコップなどで少しづつ入れる
- 6 水を入れながら金魚のようすを見る。※元気かどうか、おどろいてないか
- 7 金魚を容器にはなす。※その後、最低1時間はようすを見る
熱帯魚屋がイベントでやっている金魚すくいの金魚の調子が良い時は、そこまで心配しなくて良いこともあるので、イベント会場で店員さんに聞いておきましょう。
金魚の状態によりますが、不安なかたは軽く病気予防の塩浴をしておくのも手です。
導入翌日以降に準備した方が良い物
金魚を飼い始めると最低限の備品では物足りず、色々そろえたくなると思います。専門店にはさまざまな飼育用品が売っていますが、よほど変な物を買わない限りは好みなので、予算にあう好きな飼育用品を購入しましょう。
飼育していく上で、最低限これを持っていると良いという物は以下になります。
- カルキ抜き(消耗品なのでいざという時にないと困る。普通のカルキ抜きで良い)
- 水替え用ホース(間違って金魚を吸い込まないように注意)
- 水温計(必須)
- 水替えの時に使用するバケツ(あると便利)
以上で当店からの説明は終わりです。金魚の状態によって調子を上げる方法はことなるので、飼い始めてしばらくの間(1週間~10日間位)は、なるべく詳しく観察しましょう。あとアミがあればゴミや糞をすくったりも出来て便利です。
順調そうなら、、、
飼い始めてしばらく経ったら、初心者用の飼育セットから、観賞魚飼育の基本中の基本サイズ、60cmガラス水槽の導入を検討しましょう。
もちろん、「ちまちま揃えるのは面倒だ」という方はスタートから基本の60cm水槽でも何の問題もありません。