自由帳 (趣味の空間)
見つけた人は見なかった事にして下さい。
新潮社の紹介より
ミスター・ボーンズは犬だ。だが彼は知っていた。主人のウィリーの命が長くないことを。彼と別れてしまえば自分は独りぼっちになることを。世界からウィリーを引き算したら、なにが残るというのだろう?放浪の詩人を飼い主に持つ犬の視点から描かれる思い出の日々、捜し物の旅、新たな出会い、別れ。詩人の言う「ティンブクトゥ」とは何なのか?名手が紡ぐ、犬と飼い主の最高の物語。
紀伊国屋では売り切れみたいですが古本屋なら300円位で買えると思います。動物好きの方は是非→紀伊國屋書店
このティンブクトゥの著者、P・オースターを知ったのは映画「スモーク」の原作者だと知りました。「人生の本当に大事な処は、煙草の煙の様に儚い」というのがキャッチコピーだったと記憶していますが、映画もそんな感じの結末で映画館を出た後に清々しい気分で一服つけたのが記憶に残っています。
読んで面白いと思った方は「スモーク」もお勧めです。
映画を観終わった後、しがない煙草屋のオッサン役のハーヴェイ・カイテルがやたら男前に見えて来ます。
早川書房の紹介より
〔動物行動学入門〕かえったばかりのハイイロガンのヒナは嬉しそうに挨拶の鳴き声を発した。人間の私を親だと思っているのだ……ノーベル賞受賞の動物行動学者ローレンツが、動物たちの生態について、ユーモアあふれる筆致で綴った永遠の名作。
ハヤカワと言えばフィリップ・K・ディックのSF物ばかり読んでいましたが、何で若い頃にこれを読んでおかなかったんだ。若い頃の俺はアホだなと思いましたが今もあまり変わってはいません。
アクアリウムのくだりは読んで損は無いと思います。→ハヤカワオンライン
岩波書店説明
甲虫やチョウは野原をどう見ているか.行動は環世界あってのものと本書は唱える.生物の世界像を追って環境の世紀に先駆けた名著.
なぜミミズ達は、干乾びて死ぬのに真夏のアスファルトを渡ろうとするのかが腑に落ちました。環世界(日高敏孝風に言うとイリュージョン)を踏まえて世の中を見ると、毎日がそこそこ楽しく過ごせます。
内容説明
1941年、日本軍収容所から脱走した一人の捕虜が漂着したハイアイアイ群島。そこでは鼻で歩く一群の哺乳類=鼻行類が独自の進化を遂げていた―。多くの動物学者に衝撃を与え、世間を騒がせた驚くべき鼻行類の観察記録。
まだ地球上にこんな珍しい生き物が居たなんて、と真に受けて読むと面白いです。プロフェッショナルが本気で悪ノリするとこうなるという最高の見本。